ハーレーのモーターショーにおける最新情報について

大型2輪のバイクで世界的に人気のあるハーレーにも、各企業が新モデルをお披露目をするモーターショーがあります。モーターショーの役割をおさらいすると、これから発売する新モデルの宣伝に加えて業界をリードする技術を紹介するためというのが目的です。そんなモーターショーが定期的に開催されている中で、その最新情報として発表された内容はハーレーにも環境に配慮した技術が搭載されるようになったことです。

その代表例として各メーカーが取り組んだのがエンジンの転換であり、新モデルのエンジンには小型軽量化した水冷エンジンが搭載されるようになっています。従来のハーレーのエンジンには空冷エンジンが搭載されており、この空冷の特徴は走ることによって取り込んだ空気を高温になるエンジンを冷やすために活用します。空冷が主流だった理由としては、従来の水冷エンジンや油冷エンジンは大型だったためにハーレーに搭載できなかったためです。

大型2輪のバイク

ただ空冷には弱点があって、空気を取り込んで冷やす機能なので走り続けないとエンジンが温まりすぎてしまいショートするリスクがあります。しかし赤信号になると停車せざるを得なくなるだけでなく、自販機での買い物など30分に満たない停車でいちいちエンジンを切るのは手間です。さらに空冷エンジンは空気を取り込む際に大きな音を出すので、周辺が住宅街だと騒音被害になります。さらにアイドリングストップができないので、排気ガスによる環境面の影響と燃費も悪いという問題もあります。

これからのハーレーが未来に生き残るためには、従来の考えを捨てて環境に配慮したタイプが望まれるようになります。そこでエンジンの見直しから始まり、空冷だったエンジンを小型軽量化することで燃費そして環境性能が高い水冷エンジンおよび油冷エンジンに切り替えています。そしてハーレーにも小型のICチップを搭載することによって、突然の飛び出しに対応できる緊急停止や車間距離を保つ機能などがアシストをしてくれるようになっています。